症状のない高尿酸血症
尿酸値が高いだけでは病気とは言えませんが、この状態が長く続くと尿酸の結晶が引き起こす病気ー痛風・腎結石などのリスクとなります。尿酸は通常、血液中に溶解できる限度が 7mg/dlであり、この値を超えると溶解しきれない尿酸が結晶を作るようになります。痛風や腎結石では治療により尿酸値を下げる必要があります。
慢性腎臓病、高血圧、心臓病、メタボリック症候群などでは高率に高尿酸血症を伴いますが、これらの病気には今のところ薬によって尿酸値を下げる適応はないと考えられています。
血中尿酸値が8mg/dlを超える場合には、他の疾患の有無にかかわらず生活習慣の改善が望ましいとされています。
① 果糖の多い食べ物・飲み物を少なめに。
砂糖=ぶどう糖+果糖 つまり砂糖の多いものを摂りすぎないように、との意味です。
②アルコールは控えましょう
③体重を調整しましょう
④運動の習慣をつけましょう
uptodateより抜粋編集
個人的な意見
生活習慣改善の項目をすべて実行するのは難しいと思いますが、一応理解していただくだけでも多少の参考になるのではないかと思います。
高尿酸血症の治療 – 今日の治療指針(日本)では
・腎障害・尿路結石などの合併症がある場合、尿酸値が8.0mg/dl以上なら尿酸値を下げる薬を使う
・合併症が無くても尿酸値が9.0mg/以上あれば薬を使う
となっており、方針が少し違います。